外部からの紹介

「たゆらか倶楽部」にあてて

認知症老人の通所介護は、在宅で介護を続けるうえでも最も有効な対策のひとつと されています。その目的の第一は、認知症老人の残されている心の働きを活性化して、お年寄りの 心の生活をよくしていくことです。第二は、家族介護者を積極的に援助していくことです。介護者も高齢の方が多くそれぞれに合わせた具体的な援助が望まれています。

「たゆらか倶楽部」は、聖マリアンナ医大の認知症疾患センターで施行されていたデイケアを取り入れた専門性をもった施設です。認知症は、高齢になって蓄積された過去の知的資産を次第に失っていく過程をもっていますが、かなり高度になっても若い頃の記憶は保たれています。本施設ではこのような認知症の特性を生かして、昭和初期の空間を再現してお年寄りにとってなじみの環境を創造する工夫をしています。また医師、作業療法士、看護師など多種の専門家が関与しており、強調すべきはより深いレベルでのケアをめざしているという点です。

ことに荏原中延クリニック院長の酒井隆医学博士は、嘗て私が主任教授として奉職していた聖マリアンナ医大神経精神科教室の出身者であり、患者さん中心に”生きていくことの尊さ”を医療の道に実践する理念に培われた医師であります。必ずや皆様のご期待に沿うことを確信してやみません。

長谷川和夫

元認知症介護 研究
・研修東京センター長
聖マリアンナ医科大学名誉教授
長谷川 和夫