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はたらく

ADHDとスマホは相性が良すぎて悪魔の機械になっていないか?という話

皆さんスマホを使っていますか。
私は使っています。というか、スマホ依存症と言えるくらいには触っています。

たぶん、スマホの形をした板があっても虚無に向かってスワイプするくらいには中毒だと思っています。
まぁ、でかい男が無表情で延々とスマホをスワイプし続ける、ということだけで充分怖いと思うのですが。

さて、ネット中毒だとかスマホ中毒だとかSNS中毒だとかゲーム依存症といった言葉がだいぶ一般化したように思うのですが、私を含めたADHDはいわゆる情報中毒になりやすい、と言いますね。

自分もスマホ中毒にSNS中毒なのですが、なぜ自分が依存しているかと言えば、もともと何か常に文字情報を追っていないと不安になるし、何をしていいか分からなくなる。
もっといえば、スマホやSNSで情報を追い続けることで「なにかいい情報がないか」と常に探していて、なにか「面白い」と思ったことが見つかった瞬間の「刺激」を常に頭に与えたくなるのかもしれません。

例えるなら「脳を刺激するために延々と情報の海を全速力で泳ぎまくっている」というのに近いかもしれません。マグロかなんかかな?

ADHDとして42年間生きていると、「自分は常に極端な刺激を追い求めている」ということもなんとなく分かってきます。若い頃ならまぁそれも若気の至りかな、で済ませられるかもしれませんが、オッサンになってくると「あれ?なんかおかしいぞ」と分かってきます。

そして、身体の状態も良くなくなるわけですから昔みたいに「刺激」を求めるための体力もなくなっているのに頭だけは妙に前に進みたくなる。こういうギャップが年々大きくなるわけです。

あと、人間は刺激に慣れます。もうこの歳になるとたいていのことは「どっかで見たなぁ」という情報ばっかりなわけで、そういう意味でもダレてくる。

その分、より一層「なにかいい情報はないかなぁ」とますますスマホに依存しかねない…ということですね。

まぁ、ちゃんと時間を決めるとかなにかしなきゃいけないことがあるならきっぱり辞められればいいのですが、そういう「きっぱりやめる」が出来たら苦労しないよな、というのがADHDを抱えている方々の本音ではないでしょうか。自分もいろいろやらかしていて、こういうときは「スマホをぶん投げてぇ…」となります。

しかし、現代社会を生きるためにはスマホを使わないわけにもいかない。
スマホとうまく付き合わないとなぁ…とは日々感じているのですが、本当に困っております。

時間を決めて使うとか、決めた時間スマホを閉じ込めるケースみたいなものを使おうか、とも思うのですが、まぁ、どうにもこうにも…というところです。思い返せば、小学生の時から通学中に歩きながら本を読んでいた人間なのでもう習性に近いかもしれません。

まぁ、逆に言えば情報が常に入っていればいい、ということで別に頭を使わなくても手を動かしていればいいということも多いものです。

そういう時はもうAmazonが提供するオーディオブック「Audible」を聞くことが多くなりました。人工内耳を入れて良かったと思うのはこういう音声コンテンツを(ある程度は)楽しめる事ですね。昔からラジオを聞きながら作業をする、という方は多いですが、それの読書版といえるかもしれません。

手を動かせばいい作業だとか、ただ歩いているときは手をふさがないし歩きスマホにもならない音声コンテンツは悪くないなぁ、と思っています。最近はいろいろ音声コンテンツが出ているので、勉強したいけど机に向かうのが面倒くさいとかじっとしていると逆に頭に情報が入らない、という方は一度、音声コンテンツをいろいろ調べてみるといいんじゃないでしょうか。

ただ、これは個人的な事情なのですが、やはり人工内耳で音声コンテンツを聞くのは連続で1時間くらいが限界です。それ以上だと耳や頭が疲れて痛くなります。そういうところは耳が悪いのとADHDが重なるとしんどいなぁ、と思う瞬間だったりしますね。まぁ、人工内耳で聞こえるだけマシといえばマシなのですが。

ADHDといってもいろんな人がいて、なにが「依存的な状態」を生み出しているかはかなり違いがあるように思います。何かに依存しているな、と感じたときは「なぜ依存しているのか」を一度深堀りしてみて、刺激をどうしたら日常生活や仕事に支障がないように置き換えるかを考えてみるのがいいのではないかなー、と思うのですが、まぁ、うまくできていないので何も偉そうなことは言えません…。むしろ教えてください…。ということで今回はこれくらいで…。

きむら

きむら

聴覚障がいとADHDの特性を持つしろひげ在宅診療所スタッフ。山形県出身。ASDと軽度知的障がいのある妻と江戸川区で二人暮らし。ろう学校を卒業したあとさまざまな職を転々しつつ独自のADHDライフハックを研究している。くらげというペンネームでライター活動などを行っており著書に「ボクの彼女は発達障害」がある。

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