「自分の考えをうまく言葉にできない…」そんな悩みを持っている人は多いと思います。
言語化できたら、もっと自分の気持ちや考えがうまく伝えられるのに・・と、
もどかしい思いをしたことがある方もいるのではないでしょうか。
以前の記事で「言語化ができると得られるメリット」をお伝えしてきました。
今回は、言語化力を高めるための具体的な「トレーニング方法」を、
具体的にご紹介したいと思います。
「自分の考えをシンプルに表現する」
言語化の第一歩は、日常の簡単な出来事や感情を言葉にしてみることからはじめてみましょう。
「今日は気分がいいな」と感じたら、その気持ちをもっと具体的に言葉にしてみるのです。
「今日は気分がいいな」と思ったら、「空が晴れていて気持ちがよかった」とか、
「信号待ちをしないで、スムーズに出勤できて、時間にも余裕ができて焦ることがなかったな」
など具体的な感情を加えることで、自分の思考を詳しく表現できます。
このように、まずは日常の簡単な感情や出来事を、
なるべく詳細に言葉にすることを意識してみましょう。
思考を言葉にすることは、
最初は難しく感じるかもしれません。
少しずつ挑戦してみてはいかがでしょうか。
「なぜ?」を繰り返して、物事を深掘してみる
自分の考えや感じたことを表現するには、
その「なぜ?」を深堀することがとても大切です。
考えたことや感じたことがあったら、
その後ろにある理由を問いかけてみましょう。
例えば、「今日はちょっと疲れているな」と感じたとき、
次に「なぜ疲れているのか?」と自問自答してみると、
もっと深く自分の気持ちを理解できます。
「昨日寝不足だから」
「今日は仕事が忙しくて集中していたから」・・・、
理由を明確にすることで、言葉の幅が広がり、表現が豊かになります。
「なぜ?」を繰り返していくと、
自分の気持ちや考えを深く理解することができ、言葉にするのがどんどん楽になっていきますよ。
「声に出して話す」―頭の中を声で整理する
言語化の練習には、
頭の中で考えたことを声に出して話す方法もとても効果的です。
言葉にすると、自分の考えが整理されやすく、
伝えるときに困ることが少なくなります。
例えば、毎日5分間、自分の感じていることや考えていることを、
無理に難しい内容にせず、思ったことをそのまま声に出して話してみましょう。
たとえば、
「今日のランチは何を食べようかな?」とか、
「最近ちょっと疲れているけど、でも元気も出てきた」
といった簡単なことでもOKです。
また、録音して後で聞き返してみると、
どの部分がうまく伝わっていないのか、
どこを改善すべきかが分かりやすくなります。
そして、意外と自分の思考のくせに、気がつくことも。。
声に出して話すことで、自分の考えを言葉にする感覚が鍛えられて、
伝えたいことがどんどんスムーズに言えるようになりますよ。
「他者に伝える」―言語化スキルを実践してみよう!
実際に他の人に、自分の考えを伝えることで、
言語化のスキルをさらに鍛えることができます。
まずは、友達や家族に最近見たドラマや読んだ本について
感想を伝えてみましょう。
SNSに感想を投稿してみるのも、おすすめです。
ポイントは、「面白かった」と言うだけではなく、
どこがどう面白かったのかを具体的に伝えることが大切です。
例えば、「最近観たドラマ、とっても面白かったんだよね。
特に最後のシーンが感動的で、主人公が決断する瞬間がすごく心に残った」
といった具体的な表現を使うことで、相手にも自分の感情がしっかり伝わります。
他の人に自分の考えを伝えることで、どの表現が相手に伝わりやすいか、
どんな言葉が不足しているのかを実感でき、
次に使うべき言葉の引き出しが増えますよ。
「視覚化して整理する」―思考を見える化して表現を論理的に
思考がまとまりにくいと感じるときは、
視覚化して整理するのも一つの方法です。
例えば、マインドマップやフローチャートを使って、
自分の考えやアイデアを図にしてみましょう。
視覚的に整理することで、思考がスムーズに流れやすくなり、
言葉にする際にも論理的に説明できるようになります。
作成できたら、自分が考えているプロジェクトや計画をマインドマップにしてみて、
その内容を他の人に説明してみましょう。
整理されたものを言葉で説明することで、よりわかりやすく伝えられて、
伝える内容も論理的にまとまっていきます。
まとめ
言語化スキルは、一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、毎日少しずつ実践することで、確実に力をつけていくことができます。
まずは、1日5分だけでもいいので、実践してみましょう。
大切なのは、失敗を恐れず、何度も挑戦してみることです。
はじめのうちは上手くいかず、あきらめてしまいたくなることもあるかもしれません。
しかし、続けていくうちにスムーズに表現できるようになり、
言語化に対する悩みや不安も少なくなっていきますよ。
自分を信じて、言語化力を高めていってくださいね。