【はじめに】
障がいや難病により一般企業での就労が難しいとき、サポートを受けながら働く仕組みとして「福祉的就労」があります。しかし、どれくらいのやる気で、どのような作業を行っているのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、就労継続支援B型事業所「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」で店頭に立つ松嶋さんに、B型での働き方についてお話を伺いました。
松嶋さん(20代)
接客のアルバイトを複数経験し、現在は就労支援B型事業所「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」で店頭に立って就労中。「自分たちが作った商品をその場で渡せるので、達成感もあって楽しい」とのこと。
■今のB型に通うようになったきっかけはなんですか?
もともと江戸川区の暮らしごと相談室に「どこかに居場所はないですか?」と相談してたんですよ。
家にいるとちょっと窮屈なんで…。それで「江戸川区駄菓子屋居場所 よりみち屋」を紹介してもらって、初めて来たのが去年の12月。
近くの米粉カフェ「ひげぞ~の家」にも通ったりしていた中で、今の事業所の紹介をしてもらったのがきっかけですね。
■これまで他の就労体験もありますか?
B型と就労移行支援をやったことがあります。就労移行の作業内容は良かったんですけど、「まだ就職できる状態じゃないな」みたいな気持ちだったので、就労移行には早すぎたと思いました。
そこからB型に通うようになりました。 今は週2日、1回2時間ほど働いています。
■いくつかの事業所を経験して思う、「B型に通ってみたい」という人へアドバイスなどありますか?
なんか、就労することをそんな難しく考えないでいいっていうか…。
特に「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」を基準に考えると、緊張しなくていい場所だと思います。でもB型でも緊張しちゃう場所はあるんですよね。私も初めてB型に通った時は全員年上で同じ世代の人がいなくて、「あ、どうしよう怖い」って思ったので、気持ちはめっちゃ分かります。
■新しいチャレンジに緊張や不安を感じる人は多いですよね。例えば緊張しないためとか、緊張を落ち着かせるために意識していることはありますか?
B型の職員さんと話して、もう自分の悩みも全部打ち明けたりしたら、多分気持ちが楽になって緊張もほぐれると思います。例えば、「今日暑いですよね」って会話が始まる日もあれば、「今日体調どうですか?」 から始まる日も。
職員さんもキャラクターが幅広いので自分と合う人を見つけて、その人に自分の悩みを相談して、自分のことを打ち明けていくのがいいかな。
■誰かに相談できるかどうかって大事ですよね。
大事ですね。私はもともと相談するのが苦手だったんですが、自分が相談しやすい環境だなと思える事業所を選んだのが良かったのかも。
でも、B型って一般的な仕事に向けた練習の場なので、思ったこととか相談したいこととかも職員さんに吐き出せば、受け止めてくれたりサポートをしてくれたりする場所ではあると思います。
それでいうと、自分に合う事業所を見つけられるかがポイントなんですよね。実際の場所を見て、体験して、判断する。見たり体験したりする分には怒られないので。
■B型を通じてどんな点で成長・スキルアップできましたか?
報連相を大事にするようにしているんですが、最近、報連相やスケジュール管理ができるようになってきた気がします。「できる」っていう成功体験があると少しずつ自信がついてできるようになっていくのかな。
■社会人のキホンですもんね。報連相で大事なことは何だと思いますか?
もう自分が思ったことや感じたことを全部言った方がいいですね。
見て感じたことを報告・連絡・相談して…。
今は話しやすいスタッフや環境なので、相談もできるようになったので、最近、報連相の全部ができてきたなって思いますね。
■今、楽しい仕事や大変な仕事は苦手な仕事はありますか?
苦手な仕事、何だろうなあ。今のところはないんですけど…。
■今までのアルバイトでも苦手なものは特になく?
そこではありました。接客するのが実は本当に苦手なんです!
クレームを言われると、傷ついて泣いちゃうみたいなことがよくあったので。
■接客業だとクレームは多そうですね。それでも今も接客業を続けているんですね。
接客業にクレームは付き物だから怖くてできなかった時もありましたけど、 人と話すのは楽しいし好きなので結局、「やろう!」と思っちゃう。
今の職場は、お客さんも穏やかでクレームも無いですし、もし間違えても待ってくれるお客さんが多いから、接客がしやすく、練習の場にもなっています。もともと接客に苦手意識があったけど、やってみたら楽しいと思えた仕事です。今は仕事後も心地良い疲れみたいな感覚ですね。
■苦手なことでも難しく考えすぎず「やろう!」とチャレンジした結果ですかね。
インタビューありがとうございました!
【まとめ】
インタビューを通して、「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」では、松嶋さんの不安や悩みをスタッフが丁寧に受け止め、新しいチャレンジにつなげていることが伝わってきました。
