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得意を通じた自己理解

働き方に悩んだときに大切なのが、「自分をよく知ること」

どんなときに楽しいって思えるかとか、自分の性格を知っておくと、仕事が少しやりやすくなるかもしれません。
では、“得意”を通じて自分を知ると、どんなヒントが得られるのでしょうか?

横溝さんにはこれまでも、「自分を知って働きやすい場所づくり」について、お話を伺ってきましたが、今回は得意を通じた自己理解について教えていただきました。

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お話を伺った方
横溝 里咲さん

生きづらさや障がいのある人に向けて就労の機会(中間的就労)を提供している「株式会社 ホワイトビアード」にて、ジョブサポートコーチとしてサポートをしている。

働く上で自分の得意なことを知るのはとても重要だと日々実感しています。

以前、「得意なことって何?」と何気なく聞いたら30分以上返答に困ってしまった方がいました。「これまでの人生で賞を受賞したことや、得意だね!と言われたことが無い」と言うのですが、1時間ほど仕事の様子を見ていると、とても丁寧に書類を整えたり、ケアレスミスのないように自然と2度入力内容を確認したりと、客観的に見て強みだと思えることがありました。

初めはこうした事務作業にやりがいを感じていない様子でしたが、丁寧な作業を褒めているうちに表情も明るくなり、仕事に対するやる気も変化していきました。

また、これまで経験のない業務内容に関しても性格や好きなことを踏まえて、チャレンジすると、みるみるとその業務が大得意になっていき、後輩へレクチャーをして自信を持って業務にあたれたというケースもあります。

いずれの場合も、スタートラインは用意しましたが、自分自身で「これ得意かもしれない!もっとやってみようという自信に変えて、次のステップへつなげていくことができたと思っています。

実際に、ある研究(※①)でも得意なことを仕事にできて自己肯定感が高い状態の場合だと、働くときの幸福度が上がり、企業の定着にもつながっているという結果が出ています。


働く様子などから、会社側が働く人にとってベストな仕事内容を用意できたらとても素敵なことですが、どこでそれを実現するのは難しい現実を考えると、自分で自己肯定感をあげられる武器を見つけて、それを仕事中に発揮することができれば、企業での定着につながったり、その次のステップを考えるきっかけにもなると思います。

そして、そうした武器を発揮できる場所も今後さらに増えていくと嬉しいなと感じています。

(※①働く障がい者の自己肯定感に関する調査結果 株式会社EiU 株式会社ゼネラルパートナーズ「障がい者総合研究所」共同調査)

仕事における得意を知っていると…

自分の強みを活かした仕事・会社で働く・細かいデータ入力が得意
・定型業務が苦にならない
・報連相を活かしたチームプレイが得意
など
自己肯定感UP・「今日も仕事が上手くいった!」
・「自分は今の仕事・会社が合ってる!」
安定した就労定着・仕事モチベーションUP
・こころの安定

□■ POINT ■□
自分を整理して、得意な仕事・苦手な作業を見つけることが自己肯定感と安定した就労へ
まずは、自己理解から始めてみよう!


たゆらかたうん 編集部 アイコン

これまでの経験、好きなこと、自分を形作るさまざまなピースを整えて、自己理解を深めていきましょう。

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