居場所って何だろう?
今回は、ハンディキャップを抱えながらも、アートを通じて自分の居場所を見つけて、アーティストとして活躍中の夢輝さんにインタビュー!

車椅子のアーティスト
-幼少期の頃から今のようにたくさん居場所があったのですか?
小学校の頃はいじめを受けていたんです。学校に居場所なんてなかった。その時の唯一の居場所は、放課後に通っていた塾。受験が主体じゃない、体験をメインにしている塾で、人が人として生きていくことを教えてくれました。
-とても先進的な塾ですね!
本当に。勉強だけじゃない、大切なことを教えてくれたんですよね。その頃の自分にとって、学校は嫌な場所だったから、学校の後に行ける楽しい居場所があるだけで、嫌な学校もなんとか頑張れた。
その塾の先生から教えてもらった「3つのC」という言葉が今も私のお守りなんですよ!
-「3つのC」とはなんですか?
「チャンス(Chance)・チャレンジ(Challenge)・チェンジ(Change)」チャンスはいろんなところに転がっているから、それにチャレンジしていくと自分を変えることができるよって。あとは、「人間は学び続けることでしか生きていけない」と言われたこともすごく心に残ってるんです。
-素敵な言葉ですね…。その言葉通りに何かチャレンジしてみたことは?
高校生になる時地元の知り合いが誰もいない学校をあえて選びました。制服もなくて校風も自由な学校でした。高校では自分に合う学校に出会うことができたんです。実は高校時代の先生と今もつながりがあり、昨日も話したばっかりで!
-高校でも素敵な出会いがありましたね!
そうなんですよ!高校で環境を大きく変えようと思ったから、新しい居場所を見つけられた気がします。生徒会にも入ったり、すごく楽しい居場所だったな。
-自分らしくいられる居場所を見つけるためには?
私も学校で辛かったときや、難病が分かってふさぎ込んでいた時期に、思い切って外に出て誰かとつながったことで同じ境遇の人に悩みを相談できたり、前向きになれたんです。人とつながることを続けて行くうちに、そこが自然に少しずつ自分の居場所になる気がします。
-今後の夢輝さんの夢は?
いろんな人に絵を描く楽しさを知ってほしいのはもちろん、絵を描くことで癒される経験をもっとたくさんの方に知ってほしいです!
素敵な夢!夢輝さんなら絶対に実現する気がします!
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
取材後記
先生に教わった言葉を真っ直ぐに受け止めて実行する、夢輝さんの素直さも居場所を見つけるチャンスを掴むきっかけになっているなと感じました!
アトリエにっと
現在の夢輝さんのライフワークの拠点となっている居場所、江東区にある「アトリエにっと」さんにお邪魔してきました!



【写真】①管理者の坂さんと!とってもアットホームな雰囲気♪ ②③取材した人は外部講師の方が水彩画を教えるイベントが開催され賑わっていました!
アートレンタル事業を軸に、アートがもたらす癒しや柔軟思考の魅力を提案すると共に、「障がいがあるから」と諦めることなく、色々な可能性にチャレンジができるよう、居場所や生きがいを見つけ、その先のチャレンジやステップアップのお手伝いをしてくれるアートを通した居場所を提供しています。


【写真】
たくさんの画材の中から好きなものを選び、自由に制作を行う。
イベント用に作品をつくることも。

場所
(江東平野ユニット)〒135-0023 江東区平野3-2-10ヒマワリビル4階
(台東蔵前ユニット)〒111-0051 台東区蔵前4-12-5 真行院庫裏書院1階
TEL:03-6262-3059
