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『子どもの不登校に向き合うため』のイチオシの本

子どもが不登校になってしまうと「どうして?」「何が悪かったの?」と不登校についての勉強をはじめることがあります。しかし、世の中にはさまざまな不登校に関する本があふれており、どれから読んでいいかわからなくなることも…。

そこで、今回は江戸川区立東部図書館の司書さんから、おすすめの『不登校』の本を2冊選んでもらいました。

『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』

『起立性調節障害(OD)朝起きられない子どもの病気がわかる本』
講談社
田中大介(監修)

■ワンポイント

  • 病から生じる不登校
  • 起立性調節障害って?

起立性調節障害(OD)という病気を知っていますか?私は2年近く前に友人からこの言葉を聞きました。その友人は子どもの不登校に悩んでいて、もしかしたらこの病気なのではと思い、病院に行ったのだと話してくれました。

今回この本を読む機会に恵まれ、友人と私の子どもの同級生でもあった友人の子を思い出しました。中学生の約1割、不登校の子の3~4割がこの病気だと考えられているそうです。こんなにも身近であるのに理解されにくい病気です。

本人は「自分はダメだ」と思い、周りは「サボっている」と厳しい言葉をかけます。起立性調節障害には特効薬がありません。長い療養が必要となる人も少なくないそうです。そんな中で必要なのは、理解です。起立性調節障害に関する知識の広がりです。どうか一人でも多くの方がこの本を手に取ってくれることを願います

メモ:起立性調節障害(OD)とは?

「起立性調節障害」では、急に立ち上がった時などに脳への血流が低下し、だるさや頭痛、めまいといった症状が出ます。小学校高学年から中学生の思春期の子どもに起こることが多く、「怠けている」「甘えている」と受け取られたり、朝起きられず不登校につながることも。

『居場所がほしい 不登校生だったボクの今』

『居場所がほしい 不登校生だったボクの今』
岩波ジュニア新書 岩波書店
浅見直輝

■ワンポイント

  • 不登校の子どもの気持ちを知る
  • 親のこころを楽にするヒント

中学生の2年近く不登校だった著者が不登校になったきっかけや当時考えていたこと、24歳になった今(出版は2 0 1 8年)の思いを素直な言葉で語る一冊。

著者が外に出るきっかけの一つが、教育支援センターで卓球ができること。そこで相談員が、学校に行く行かないを抜きにした自分を受け止めてくれたことが嬉しく、「居場所」だと感じることができたそうです。

また、親が辛そうにするのではなく、普段通りに接したり外出したりすることで話しかけやすくなることもあるようです。対応に正解はないと思いますが、まずは「親がこころを楽にする」ヒントになればと思います。

まとめ

不登校の原因もいろいろな原因があり、それを突き止めることも難しいこともあります。起立性調節障害といったこれまで知られていなかった病気の研究も進んでおり、最新の情報を得ていく必要もあります。

また、不登校の当事者の方が素直に体験を語る本も年々増えています。このような本も心を楽にするために必要かもしれないとお話を伺って感じました。

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