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わたしのひきこもり脱出エピソード

毎日のルーティンをこなすことが自身を取り戻すきっかけに

村上さん

村上 栄治さん

元々都内スーパーの店長として勤務していたが、5年前に勤務先のトイレで脳梗塞で倒れ、その後自宅療養へ。順調に回復に向かっていたものの、原因不明の頭痛に悩まされ一時期は布団から起き上がることも難しく、一歩も外に出れないほどのひきこもりを経験。


自宅にひきこもっていた時期は、誰ともずっと話さなかったため筋肉の動かし方を忘れて、上手くしゃべれなくなってしまいました。

そんな私がひきこもり状態から抜け出すことができたきっかけは、当時診てもらっていた訪問診療の先生から、「まず朝起きたらカーテンと窓を開けて外の空気を吸いましょう!それだけで良いからまずやってみましょう」と言われたことです。始めはそんな単純なことで良くなるわけがない!と半信半疑でしたが、習慣化してアクション出来るようになると、自信になって「自分は出来るんだ!」ともっと外に出たくなりました。
少しずつ自信が積み重なり、8月には念願だったlady sheltersという音楽ロックバンドのライブに出かけることができました!上手く出かけられるか不安はあり、前日に同じ道を下見に行き入念にリハーサルしましたが(笑)。

今は、朝はベッドメイキングとトイレ掃除を習慣化しています。テレビを付ける、歯磨きをするなど、簡単なことからルーティン化することがひきこもり状態から脱出できるきっかけになると思います。今辛い気持ちで過ごしている方は無理に外に出なくても、家でできることから少しずつ積み重ねてみると外に出られる自信につながりますよ!ひきこもり経験者の私から、いちばん伝えたいことです!

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