4年間で不登校ゼロに! 江戸川区立鹿骨東小学校

江戸川区立鹿骨東小学校
学習意欲の向上と自己肯定感を高めることで不登校の減少へ
江戸川区教育課題実践推進校「魅力ある学校づくり」の指定校である鹿骨東小学校。不登校児童に対しても、学校独自の取り組みを実践し、4年間で不登校児童をゼロにまで減らしました。その取り組みが評価され、区内の教職員向けに講演会なども行っています。
校長の中田先生は、「大切なのはどんな場所でも子どもの居場所をつくってあげること」だと言います。そんな中田校長が普段使っている校長室も、居場所として不登校児童を預かっていた時期があったそう。1日でもはやく教室に戻れるよう校長自ら家族のように不登校児童に向き合っていることが伝わってきました
取材を通して感じたのは、学校全体がひとつの家のような温かな雰囲気。子を持つ親として、この学校に通わせたい!と自然に思えるような魅力的な取り組みをされている小学校です。

江戸川区立鹿骨東小学校 中田伸代校長
手に持っているのは、生徒たちからもらった折り紙の作品。
なぜ不登校が減ったのか?
実際にどんな取り組みをしたのか中田校長に聞きました!
1. 校長室登校で自信をつけて教室へ
教室に入るのがどうしても難しい子どもは一旦校長室で預かることも。一緒に温かい給食を食べ、主事さんのお手伝いをしたり、ボードゲームをしているうちに自信がつき、少しずつ教室に戻れるように。
2.授業のオンライン配信
自宅や別室での授業の参加が可能に。
引きこもりだった6年生に、スポーツフェスティバルの様子をオンライン配信したところ、学校に行ってみたいなと思えるようになったそう。
3.長期欠席児童へのチーム体制でのフォロー
担任、管理職、当該児童でチームを作り、授業のオンライン配信やチャットでのやり取りを行い、関係を切らさないようにサポート。チャットに既読をつけるだけでもOK。どんな形でも生徒とつながりを持つことに意味を持つ。
4 支える側の教員への働き方改革
別室支援員等の外部人材を活用し、担任の負担を減らすとともに、子供食堂やなごみの家など地域の協力で、学校以外の居場所作りも行った。
ほかにはこんな取り組みも!
■ みんなのへや


元々倉庫だった部屋を改装し、職員玄関から 目立たずに教室に入ることができる、「 みんなのへや」。このほかにも、3つのエンカレッジルーム を校内に設ける。
■ マスターバッチ


九九・漢字・英語・縄跳びなど、教える資格をもらった上級生が下級生を教える仕組み。下級生に教えることで復習になり、学力のUPにもつながる。
たゆらかママ取材班とは?
毎日子育てに奮闘中!泣いて笑って怒って、まさにたゆからな日々を送るママチームです。そんな“たゆらか”な毎日を、少しでも楽しんでいけるように、ママ目線で取材をしています。
ちょっと心がほぐれる、そんな情報をお届けします!