どちらも江戸川区の不登校支援としての取り組みである学校サポート教室とユースサポートですが、違いが分からないと悩まれる保護者の方も多いです。実際にどんな特徴があるのか現場取材してきました!
江戸川区内で唯一共育プラザの中に、学校サポート教室が入っている共育プラザ南篠崎にお邪魔して、それぞれの特徴を伺いました!
ユースサポートってどんな場所?
自主的に過ごし、こころを充電する居場所
江戸川区内7か所の共育プラザで実施している共通事業であり、不登校などの子ども達をさまざまな面から支える居場所です。
ユースサポートは、学校サポート教室とは違い、学習面だけではなく、子ども達の自主性を重んじ、自分たちの過ごしたいように過ごしてもらっています。編み物をしたり、自主的に勉強したり、子ども達は好きなことを楽しんでいます。そうすることで、自分らしく過ごせる居場所を作っています。
ユースカウンセラー(臨床心理士や精神保健福祉士等の有資格者。中高生の抱える悩みをサポートする)などの専門職が常駐し、子ども達のこころに寄り添っています。



※広々とした安心感のある部屋で子ども達は自由に過ごします。教育プラザ内の諸室は気分に合わせて自由に行き来することができます「止まり木のように、一旦ここで休んでまた飛び立てる。そんな空間にしたい」と館長は話す。
また希望者には、軽食を提供しています。子どもたちと一緒に作ります。(※軽食の写真はイメージです。)

ユースカウンセラー等の専門職が常駐。専門的な知識で子どもたちのこころをサポート。(右から斉藤館長・ユースカウンセラー古橋さん・久保さん)面談を通じて不登校の保護者へのサポートも行っている。
学サポってどんな場所?
心と学習をサポートし、自信を取り戻す居場所
学サポとは学校サポート教室のことです。江戸川区内に6教室あります。江戸川区教育委員会が設置し、学校の元教員や心理士が支援に当たっています。
学校サポート教室は「さまざまな理由で学校に行けなくなった児童・生徒」が自信を取り戻す居場所です。「自分の良いところを大切にしたい、自分に合ったペースで学習に取り組みたい」という児童・生徒のために個別面談や学習支援を行っています。時間割はありますが、各自の生活リズムを大切にし、経験したいこと、学習したいことに取り組めるようにしています。また、さまざまな行事に参加して、ほかの学校サポート教室の友だちと交流を図っています。



※些細なことでも、何か困ったことや悩み事があれば気軽に相談できる関係性を築いています。教室はとても広く、疲れたら、ソファーで寛ぐことも。しのざき学校サポート教室は、教育プラザに入っているため、共有のバスケットコートで運動することも可能!とても好評とのこと。


※区内の校長を経て、篠崎学校サポートのリーダーを務める三反田先生と、しのざき学校サポートのスタッフ(写真左)/実際に使用されている時間割(写真右)
今年度からの新しい取り組み!
今年度から、個別指導を行う民間事業と連携し、学習の時間に講師に来てもらい個別指導を行っています!
ユースサポート or 学校サポート利用するには
まずは各施設にて簡単な見学と面談を行い、登録をします。お気軽に見学にお越しください! (見学・面談は予約制)
利用対象:江戸川区内で、不登校や不登校傾向の子ども。
■ユースサポートの場合:小学生・中学生・高校生対象
登録は下記リンクから(定員制です。登録の状況については、各共育プラザへお問い合わせください。)
※共育プラザ ユースサポート登録
■学校サポート教室の場合:小学生・中学生対象
学校サポート教室の詳細は、下記のリンクからご確認ください。
※学校サポート教室
学校サポート教室は区内に6施設あります。ご希望の教室へ電話をお掛けください。
ご都合に合わせ、面談や施設見学を行う日程を調整させていただきます。
※登録の受付情報は2024年12月時点のものです。