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いきなりフルタイムは不安…週1日・短時間から始める「小さくはたらく」という選択肢

働くことを考えたとき、フルタイムの勤務を考えがちですが、働くことに不安があるときには、まずは小さく、ゆっくり、できる範囲で働いてみて、自分の目指す働き方に近づける方法もあります。

今回の特集では、「小さくはたらく」をテーマに、実際に短時間で働いている人の声や始め方をご紹介。

自分に合ったペースで、小さく働く。
週に数日だけ、午前中だけ、短い時間から・・・

ステップアップのための小さくはたらく方法

仕事の経験が少ない人や働くことに不安がある場合には、小さく働き始める方法がおすすめ。

気持ちに合わせてカスタマイズするための就労の始め方を紹介します。

小さくはたらくステップ

1 「働く」ための準備
POINT:「働く」ための情報収集と現状や目標を整理

2 自分が理想とする働き方へ
・正社員 ・パート ・就労継続支援B型 など
POINT:働く目的を明確にしてゴールを目指す

3 就労スタート(今回はここを詳しくチェック!)
POINT:失敗しても大丈夫!まずは無理のない働き方から

 

働くための準備ができたら、無理のない範囲で就労スタート。
「体力に自信がない」「働くことに不安がある」「コミュニケーションがうまくできるか心配」など個々の気持ちに合わせてさまざまな働き方を選択できます。

【働く「経験」をしたい人へ】単発就労

イベントサポートなど1日で完結する働き方。
働いたことが無い人や長期で働くことに自信が無い人にオススメ。

  • ◆障害者手帳を持っていない人でも利用できる
  • ◆働く経験を積みたい人へオススメ

【働く「習慣」を身に付けたい人へ】短時間就労

働くことに慣れるため、週に1日〜、1時間程度から就労をスタートできる就労。
支援者と相談しながら少しずつ就労時間を増やしていき、就職に進む人が多い。

  • ◆障害者手帳を持っていない人でも利用できる
  • ◆働く生活の習慣をつけたい人へオススメ

【自分のペースで人と繋がりながら働きたい人へ】障がい福祉サービス 就労継続支援A型/B型事業所

事業所に通い、働いた分だけ工賃をもらえる仕事。
年単位で通所する人が多く、安定した生活リズムを作りたい人にオススメ。

  • ◆障害者手帳または医師の診断書が必要
  • ◆体調に合わせて通所日数や作業量を調整しやすい

「働く」を相談できる窓口を見つけよう

働くための準備には気持ちの整理や情報収集が大切。ですが、一人で進めるのは大変なので、働くことを相談できる相談先や支援者を探すことから始めてみましょう。支援機関についてはP8をチェック。

  • 働くための気持ちの整理
  • 準備するべきことの明確化
  • 働く企業・働き方の紹介・調整・支援
  • 働く中での悩みや就職の相談・アドバイス

“小さくはたらく”経験者インタビュー

働くことに踏み出すためのこころの準備と、小さな一歩を

Hさん(19歳)
中学生から約4年ほどひきこもり状態を経験し、「江戸川区駄菓子屋居場所よりみち屋」で短時間就労をスタート。そこから「株式会社ホワイトビアード」に移り約2年半の期間就労中。診療所の受付や清掃、パソコン業務などさまざまな仕事を担当。

【就労時間をフルタイムに近い状態へ】
スタート:10:00〜14:15(4時間15分)
現在(ステップアップ):9:00〜17:15(8時間15分) ※約2年半かけて

■現在の働き方になるまでの経緯は?ひきこもりだった時期はどんなことをされていましたか?

Hさん:
小学校の頃から学校に行ったり行かなかったりでしたが、中学校から不登校になりました。ひきこもり中も土日は親が出かけようと誘ってくれてたまに出かけてはいたんですが、家ではテレビやYouTubeを観たり・・・何もしていなかったです。でも、ルービックキューブをたまたまやってみたら楽しくて夢中になりました(笑)。

■そこから就労にはどのようなステップで進みましたか?

Hさん:
当時、江戸川区児童相談所(はあとポート)へ数か月に1回ほど通っていて、そこで就労体験ができる「江戸川区駄菓子屋居場所よりみち屋」を紹介してもらいました。通い始めた最初の4か月ほどはスタッフのお手伝いなどから慣れていき、その後に就労体験として駄菓子の品出しやレジ対応などのお仕事を6か月間やりました。

■働き始めてどうでしたか?

Hさん:
それまで働いた経験もなかったので、最初は緊張しました。でも、よりみち屋の環境が良かったのでちょっとずつ慣れることができて、レジ担当などできる仕事も少しずつ増えていきました。
そして今は、診療所の受付や清掃、パソコン作業などのお仕事を。よりみち屋の就労体験が終了した時期に、ちょうど株式会社ホワイトビアードで求人が出ていて、声をかけてもらいました。ここでも無理が出ないように、よりみち屋の就労体験のときと同じ時間からスタートして、今は水曜日以外の平日9時〜17時15分で働いています。支援してくれる人と相談しながら2年半で少しずつ延ばしていきました。

■よりみち屋でのお仕事と全然違うので大変でしたよね。でも、自分自身の変化にもなりました?

Hさん:
そうですね。よりみち屋に通い始めた最初の頃は、頭にフードを被ってマスクをして下を向いて、自分から何も話さない状態だったので。ホワイトビアードで働き始めた頃も、診療所の受付業務は毎日いろんな人が来るので、イレギュラーなことが多くて「どうしよう」と困ってしまい、他人任せになっていましたが、約2年間の経験によってだいぶ慣れてきました。今でもすごく緊張しますが(笑)。
最近は、職場の人に教えてもらって、AIを使いながらGoogleのスプレッドシートで関数や拡張機能などの作業も始めました。触る前は「絶対無理」って思っていたんですが、やってみたら意外と楽しくて。食わず嫌いじゃないですけど、嫌がらずまずはやってみることも大切だなって思います。

■不安や緊張はあっても「まずは、やってみる」。近くにサポートしてくれる人がいるで動けばチャレンジもしやすいですよね。フルタイムではなく短時間就労から始めることのメリットはどんなところですか?

Hさん:
フルタイムで働くことが不安な場合は少しずつ仕事に慣れていけるのと、生活の一部に仕事を組み込んでいけること。特に自分みたいに一日中ずっと家にいる生活から、いきなりフルタイムの仕事をするようになると、自分の時間がとれなくなったり、気持ちの面で不安定になったりするので、徐々に体や気持ちを慣らしていくことができるのが良いところだと思います。

■働くための一歩を踏み出したいと思っている人へアドバイスをお願いします。

Hさん:
最初は就労時間に関係なく一歩を踏み出すこと自体が大変だと思います。でも、踏み出す気持ちをいつでも持っておくことが大事かなと。準備をしていたら声がかかったときに踏み出せる。でも、準備をしていないときに急にチャンスがきても逃しちゃうので。気持ちから行動に移すのも難しいんですけどね。

小さく働くことから一歩を踏み出し、大きくステップアップできたHさん。さらなる目標を目指し、日々、多くのことにチャレンジを続けています。


小さくはたらくための相談先

障がいや病気、ひきこもりの状態等の生活上の困難により一般就職が難しい方を対象に、スキル習得、職場探し、就職後の定着までを一貫してサポートする取り組みがあります。専門スタッフによる、利用者の状態に応じた訓練や相談支援、企業とのマッチングなど、さまざまな支援を行う事業所があり、今回はその一部をご紹介します。

地域活動支援センター

障がいのある方が住み慣れた地域で自立した生活を送るための相談・活動拠点です。障害者総合支援法のもと地域生活支援事業として、江戸川区には6か所の地域活動支援センターが設置されています。

拠点一覧

  • 地域活動支援センター はるえ野
  • 地域活動・相談支援センターかさい
  • 地域活動支援センターえどがわ
  • 地域活動支援センターこまつがわ
  • 地域活動支援センターさんかく
  • 地域活動支援センターこいわ

内容:生活支援 / 相談 / 地域交流

みんなの就労センター

「みんなの就労センター」は、年齢、障がいの有無、これまでのブランク(ひきこもりなど)に関わらず、働きたい気持ちがあるすべての人に寄り添い、1日15分からの勤務など柔軟な働き方を通じて就労をサポートしています。

受付時間:月〜金 8:30〜17:00
場所:江戸川区西小松川町 34-1
内容:就労相談 / 就労先紹介 / 就労準備支援
連絡先:03-5879-6452

 

 

江戸川区駄菓子屋居場所 よりみち屋【就労体験】

江戸川区在住でひきこもり相談窓口を利用しているひきこもりの状態にある方を対象に最長で6か月間の就労体験の場を提供しています。就労体験は、本人のペースに合わせて駄菓子の入荷作業、接客、POP作成、在庫管理など多岐にわたる仕事内容を経験できます。就労体験の期間中に、次の就労のステップについてひきこもり相談支援員が就職活動のサポートを行います。

受付時間:月〜金 10:00〜17:00(第2/第4土曜日も営業)
場所:江戸川区瑞江 2-4-3 プラウド瑞江 102
内容:就労体験
連絡先:03-5666-1606

Edogawa Beer Project 「ともにびーる」の出店販売【こんなお仕事も!】

江戸川区が東京藝大と連携して立ち上げた「ともにびーる」。江戸川区内のイベント会場にブースを出店する際には店舗運営を短時間就労の場としています。「みんなの就労センター」のスタッフのもと、ビールの用意や接客など自分ができることからチャレンジできるのがポイント。ご興味がある方は「みんなの就労センター」へお問い合わせをしてみてくださいね。

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