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ひきこもり経験者が作る季刊誌「SHIP!」の魅力

こんにちは。たゆらかたうん編集部です。

今回は、ひきこもりや生きづらさを抱える人たちの声を社会に届ける季刊誌「SHIP!(シップ)」の特集をご紹介します。当事者やそのご家族が中心となって制作しているこの雑誌には、どんな想いが込められているのでしょうか。編集部の活動やイベントの様子を通じて、その魅力に迫ります。

SHIP!が届けたいもの〜見えなかったものに光を当てる〜

ひきこもりや生きづらさを抱える人たちの声を社会に届ける季刊誌「SHIP!」が、この春で創刊年を迎えました。SHIP!が掲げるのは「見えなかったものに光を当てる」という理念です。

現在編集部には約20名が在籍し、ほぼ全員がひきこもり当事者やその家族です。取材や執筆、デザインなどを担いながら、それぞれの経験を社会に伝える活動を続けています。「自分の経験が誰かの役に立つ」「自分らしく関われる居場所になっている」と、当事者だからこそ読者の心に響く企画や、引き出せるリアルな言葉が媒体の強みでもあります。

編集メンバーが大切にしているのは、「ひきこもり」という言葉にとらわれず、生きづらさを抱える人たちの視点に立つこと。声を上げにくい人や、社会の中で孤立しがちな人たちの思いを丁寧に言語化し、「自分だけではない」と感じられ、「生きやすくなるヒント」を考える誌面を目指しています。

答えはいらない、ただ聴いて欲しいだけ

6月に渋谷で開催されたイベントでは、SHIP!共同代表の上田理香さんが自身のいじめや生きづらさの経験を振り返りながら、「それぞれ違う特性や生き方を認め合える社会であってほしい」と会場の参加者に伝えました。

同じく共同代表でジャーナリストとしても活躍される池上正樹さんは、30年以上に渡りひきこもり問題に携わってきました。自身も幼少期に場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)を経験したことや、弟がひきこもり当事者だったからこそ、「取材する側も、相手が安心して言葉にできる環境を作ることが何より大切」と話し、KHJ兄弟姉妹オンライン支部長も務めています。

池上さんが最も印象的だったと教えてくれたのは、不登校の17歳の少年が引き起こした西鉄バスジャック事件の被害者への取材です。同じく当時不登校だった被害者の娘さんの「お母さん、答えはいらん、ただ聴いて欲しいだけ」という言葉の重みに触れ、こころに響く冊子を作り上げる上で、生きづらさを抱える人の痛みに寄り添う大切さを語りました。

当事者や家族の声を発信し続けること

イベントでは、編集や取材に関わるメンバーも登壇し、それぞれがひきこもりや障害、生きづらさ、家族の経験などを背景に活動へ参加していることを紹介しました。
「自分の経験が誰かの役に立つかもしれない」「社会は少しずつ変えられると感じた」などの言葉が続き、SHIP!が単なる情報誌作りではなく、多様な人が繋がる空間も作り出しているのだと感じられました。重い過去と向き合いながらもくすっと笑えるエピソードトークがほとんどで、編集部全体の空気感の良さもうかがえました。

当日は60名以上の方が参加し、生きづらさを抱えている当事者、家族、応援者が、対話を通して一緒に思いを交換し合える場になっていました。

上田さんは取材の最後に、「新しいことに挑戦することも大切だけど、同じことを伝え続けることも同じくらい大事にしていきたい」と語りました。

まとめ
当事者や家族の声を発信し続けることで社会の理解を広げたいという想いが、編集メンバーの活動の原動力となっています。季刊誌の枠を超え、当事者や家族の大切な居場所となっている「SHIP!」。SNS等でも最新情報が発信されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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