司書さんが選ぶ「ほんのイチオシ」
第3回目は、こころを落ち着かせたいときにをテーマに2冊紹介していただきました。
『日本のおむすび 47都道府県を旅して見つけた毎日楽しめるレシピ94』

『日本のおむすび 47都道府県を旅して見つけた毎日楽しめるレシピ94』
ダイヤモンド社
菅本 香菜
日本各地の食材を使っておむすびを作るとしたら、あなたはどんなおむすびを作りますか。
秋田県の甘い生味噌のおむすび、富山県の汐しおブリのおむすび、沖縄県のジューシーおむすび。47都道府県、それぞれに地域の食材を使った2つずつのレシピと、訪れた先々で出会った人や食に関するエピソードが掲載されています。
私が特に気になったのは、宮城県の太さんの海苔むすび。
5回かむと、うま味が爆発する海苔。どんな味なのか気になります。食材によって変化する、おむすびの無限の可能性を感じる一冊。
“人間らしいもの全てがギュッと凝縮されているのが、おむすびです。”巻末にある著者の言葉が、とても印象に残っています。読んで、食べて、こころがほっこりします。

■POINT
・おむすびの味や、旅先で出会う人とのエピソードに心がほっこり
『阪神園芸 甲子園の神整備』

『阪神園芸 甲子園の神整備』
毎日新聞出版
金沢 健児
2024年に開場から100年を迎えた阪神甲子園球場。そのグラウンドを整備しているのが阪神園芸という造園会社です。雨で水浸しのグラウンドを試合ができる状態にまで整備する技術は「神整備」と呼ばれることもあります。
この本では名グラウンドキーパーの金沢健児さんによってその技術が詳細に語られています。甲子園球場は内野が全域土で外野が天然芝のため、内外野人工芝のグラウンドに比べ非常に手間がかかります。
しかもプロ野球だけでなく高校野球の試合も開催されるため、ごく限られた時間の中での整備を求められます。また土と芝、天気という自然相手の仕事であるため自分の力ではどうにもならないことや、「甲子園」という憧れの舞台を任されるプレッシャーもあります。彼は日々どのようにこの仕事に向き合っているのでしょうか。
裏方でありながら野球ファンや選手の方々から称賛される仕事ぶりがここに書かれています。

■ POINT
・どんと構えて待つことも時には必要
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[監修] 江戸川区立東部図書館
15年目を迎える、水と緑をイメージした明るい図書館です。1階は児童コーナーと新聞・雑誌、2階は一般書とティーンズコーナーがあります。開館時間は9時から21時半ですのでお散歩ついでに気軽にお立ち寄りください。
所 在 地:
江戸川区江戸川2-26-1
アクセス:
徒歩の場合 都営新宿線「瑞江」駅 徒歩20分
バスの場合 都営新宿線「瑞江」駅から京成バス 「江戸川清掃工場」行き
「下鎌田東小学校前」下車 徒歩5分
バスの場合 都営新宿線「瑞江」駅から京成バス 「江戸川清掃工場」行き
休館日:
第4月曜日、年末年始(12/31~1/2)、特別図書整理期間